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authorkuriyama <kuriyama@FreeBSD.org>2001-12-26 03:19:16 +0000
committerkuriyama <kuriyama@FreeBSD.org>2001-12-26 03:19:16 +0000
commit31086f65ea9eef9bc348640be5abf9f3d7654510 (patch)
tree8a486ca1cf4f5563574d34238f5f0d664f3b94c5 /release/doc
parentee2b4317cd76097817173c18b5a1d23903f1d9f4 (diff)
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-rw-r--r--release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml1294
1 files changed, 647 insertions, 647 deletions
diff --git a/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml b/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml
index 4e66221..5c03cbc 100644
--- a/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml
+++ b/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml
@@ -3,7 +3,7 @@
$FreeBSD$
- Original revision: 1.168
+ Original revision: 1.169
-->
<articleinfo>
@@ -1477,76 +1477,184 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
<sect2 id="userland">
<title>ユーザランドの変更点</title>
+ <para>&man.ancontrol.8; もしくは &man.wicontrol.8;
+ の最初の引数が <literal>-</literal> で始まっていない場合は
+ インターフェイス名と判断するようになりました.</para>
+
+ <para>&man.apmd.8; に新しい設定指示子
+ <literal>apm_battery</literal> が追加され,
+ バッテリレベルのモニタリング機能および,
+ バッテリ残量のパーセント量や残り時間を基準としたコマンドの実行が可能になりました.
+ 指定方法は
+ <filename>/etc/apmd.conf</filename> にあるコメントアウトされた例をご覧ください.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.ata.4; ドライバの動作を制御するコマンド
+ &man.atacontrol.8; が追加されました.</para>
+
+ <para arch="i386">PC-98
+ ブートマネージャのインストール・設定用ユーティリティである
+ &man.boot98cfg.8; が新たに追加されました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.burncd.8; に, マルチセションモードに対応するためのオプション
+ <option>-m</option> が追加されました
+ (デフォルト動作ではシングルセションでディスクをクローズします).
+ また, イメージファイルのリストが格納されたファイルを指定するための
+ <option>-l</option> オプションも追加されています
+ (ファイル名 <filename>-</filename> を指定することで標準入力
+ <literal>stdin</literal> を使用することが可能)
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.burncd.8; が新しくディスクアトワンス
+ (Disk At Once; DAO) モードに対応しました.
+ オプション <option>-d</option>
+ でこのモードを選ぶことが可能です.</para>
+
+ <para>&man.c89.1; がシェルスクリプトからバイナリ実行ファイルに置き換えられ,
+ いくつかあった小さなバグが修正されました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.cat.1; が新しく UNIX ドメインソケットの読み出しに対応しました.
+ &merged;</para>
+
<para>&man.cdcontrol.1; が <literal>cdid</literal>
コマンドに対応しました. このコマンドは CDDB
データベースと同じアルゴリズムを使って CD
シリアル番号を表示します.
&merged;</para>
- <para>侵入検知システム (IDS; intrusion-detection system)
- への応用を容易にするため,
- &man.mtree.8; において
- プロトタイプの作成・検証時に除外するパス名を列挙したファイルが利用できるようになりました.
+ <para>&man.cdcontrol.1; のデフォルトデバイスが
+ <envar>CDROM</envar> という環境変数で設定できるようになりました.
&merged;</para>
- <para>&man.ls.1; は (対応端末上で)
- <option>-G</option> オプションを使うことで,
- リストのカラー表示ができるようになりました.
- <envar>CLICOLOR</envar> 環境変数を設定することで,
- デフォルトでカラー表示を行なうことが可能です.
+ <para>&man.cdcontrol.1; が新たに,
+ 音楽 CD 再生時に指定した数だけ前後のトラックへ移動するためのコマンド,
+ <literal>next</literal> および <literal>prev</literal>
+ に対応しました.
&merged;</para>
- <para>&man.sysinstall.8; が, バイナリアップグレードの際に
- <filename>/etc/mail</filename> をきちんと保存するようになりました.
+ <para>&man.chflags.1; が
+ <filename>/usr/bin</filename> から
+ <filename>/bin</filename> に移動しました.</para>
+
+ <para>&man.chio.1; に,
+ 物理位置ではなくボリュームタグで要素を指定する機能と,
+ 要素を以前の位置に戻す機能が追加されました.
&merged;</para>
- <para>ファイルを指定した長さに切り詰めたり,
- 拡張したりするための &man.truncate.1;
- ユーティリティが新たに追加されました.
+ <para>&man.chmod.1; に新しいオプション
+ <option>-h</option> が追加されました.
+ これはシンボリックリンクの許可属性の変更に対応するものです.</para>
+
+ <para>&man.chown.8; が <option>-R</option> オプションなしで
+ 実行された場合に,
+ コマンドライン引数で指定されたシンボリックリンクを正しく辿るようになりました.</para>
+
+ <para>&man.chown.8; におけるユーザとグループの区切り文字に
+ <literal>.</literal> を使うことができなくなりました.
+ これは <literal>.</literal> を含むユーザ名に対応するためです.</para>
+
+ <para><filename>&lt;sys/param.h&gt;</filename> を include する場合,
+ <literal>CSMG_*</literal> マクロを使う必要がなくなりました.</para>
+
+ <para>&man.col.1; に新しいオプション
+ <option>-p</option> が追加されました.
+ これは不明なコントロールシーケンスを処理せずに通過させるためのものです.
&merged;</para>
- <para>&man.syslogd.8; に新たなオプション
- <option>-n</option> が追加されました.
- これは syslog 要求に対する DNS 問い合わせを抑制します.
+ <para><filename>compat3x</filename> 配布物が更新され,
+ &os; 3.5.1-RELEASE のライブラリが含まれるようになりました.
&merged;</para>
- <para>カーネル環境変数をダンプする &man.kenv.1;
- コマンドが新たに追加されました.
+ <para>&os; 4-STABLE との互換性を提供する
+ <filename>compat4x</filename> 配布物が追加されました.</para>
+
+ <para>&man.config.8; で本来エラーとなるべきだったさまざまな警告が,
+ 適切な終了コードを持った致命的なエラーに置き換えられました.
+ これは <literal>make buildkernel</literal>
+ において致命的なエラーが無視されてしまうこと,
+ またユーザがエラーに気付かず不正なカーネルを構築してしまうことを防ぐためのものです.
&merged;</para>
- <para>&man.periodic.8; の動作が
- <filename>/etc/defaults/periodic.conf</filename> および
- <filename>/etc/periodic.conf</filename>
- で制御できるようになりました.
+ <para>&man.config.8; に含まれていた数多くのバッファオーバフロー問題が修正されました.
&merged;</para>
- <para arch="i386">PC-98
- ブートマネージャのインストール・設定用ユーティリティである
- &man.boot98cfg.8; が新たに追加されました.
+ <para>&man.daemon.3; へのコマンドラインインターフェイスを提供する
+ &man.daemon.8; プログラムが新しく追加されました.
+ &man.daemon.8; は自身を制御端末から切り離し,
+ コマンドラインで指定されたプログラムを実行します.
+ これは任意のプログラムをデーモンとして実行させることを可能にします.</para>
+
+ <para>devinfo というデバイスツリーとリソース使用状況を表示する簡単なツールが追加されました.</para>
+
+ <para>&man.df.1; に新しいオプション <option>-l</option> が追加されました.
+ これはローカルにマウントされたファイルシステムの情報のみを表示します.
&merged;</para>
- <para>&man.logger.1; から直接リモートの syslog
- にメッセージを送信できるようになりました.
+ <para>&man.disklabel.8; のパーティションサイズとして,
+ 従来のセクタ数だけでなくキロバイト, メガバイト,
+ ギガバイトという表現が新たに使用できるようになりました.
&merged;</para>
- <para arch="i386">&man.gdb.1; がハードウェアウォッチポイントに対応しました
- (カーネルデバッグレジスタおよび &os; 4.0 で導入された対応コードを利用).
+ <para>&man.dmesg.8; へ,
+ &man.syslogd.8; の記録および <filename>/dev/console</filename>
+ の出力が含まれているメッセージバッファ全体を表示するための
+ オプション <option>-a</option> が追加されました.
&merged;</para>
- <para>Perl スクリプトだった &man.which.1; が
- C プログラムに変更されました.</para>
+ <para>&man.du.1; に新しいオプション <option>-I</option> が追加されました.
+ これは指定されたシェルグロブにマッチするファイル・サブディレクトリを無視するためのものです.
+ &merged;</para>
- <para>Perl スクリプトだった &man.killall.1; が
- C プログラムに変更されました.
- そのため, <option>-m</option> オプションは
- &man.perl.1; の正規表現文法ではなく,
- &man.regex.3; の正規表現文法に従います.
+ <para>&man.dump.8; が, 下位階層に対して
+ <literal>nodump</literal> フラグの継承を行なうようになりました.
&merged;</para>
- <para>非 root ユーザが実行した root で SUID されたプロセスを,
- その実行した非 root ユーザが &man.killall.1; を使って kill
- することができるようになりました. これは
- Perl 版の &man.killall.1; でもともと可能だった動作です.</para>
+ <para>&man.dump.8; の <option>-T</option> オプションが,
+ 後続するオプションを余計に無効化してしまっていた問題が修正されました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.dump.8; に新しいオプション <option>-D</option> が追加されました.
+ これにより <filename>/etc/dumpdates</filename>
+ ファイルパスの変更が可能になります.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.edquota.8; に新しいオプション <option>-f</option>
+ が追加されました. これは (オプション <option>-p</option>
+ で指定される) quota プロトタイプの設定対象を,
+ 一つのファイルシステムに限定するために使われます.</para>
+
+ <para arch="i386">&man.fdisk.8; は,
+ コマンドラインに何も指定されていなければデバイスを検索せずに,
+ ルートデバイスからデフォルトデバイス名を解決するようになりました.</para>
+
+ <para>フロッピーディスクからデータを読み出すためのプログラム
+ &man.fdread.1; が新たに追加されました.
+ これは &man.fdwrite.1; と対になるもので,
+ 異常のあるメディアからデータを取り出す手段を提供し,
+ 複雑な手順で &man.dd.1; を実行しなくて済むようにする目的で設計されています.</para>
+
+ <para>&man.find.1; に新しいオプション <option>-empty</option> が追加されました.
+ これはファイルもしくはディレクトリが空の場合に真を返します.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.find.1; に以下の新しいオプションが追加されました.
+ <option>-iname</option> および <option>-ipath</option> は
+ 大文字小文字を区別しないマッチングを行ない,
+ <option>-regexp</option> および <option>-iregexp</option>
+ 正規表現マッチングを行ないます.
+ <option>-E</option>
+ オプションを使うことで拡張正規表現を用いることも可能になっています.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.find.1; にファイルのタイムスタンプを比較するための新しいオプション
+ <option>-anewer</option>,
+ <option>-cnewer</option>, <option>-mnewer</option>,
+ <option>-okdir</option>, <option>-newer[acm][acmt]</option>
+ が追加されました.
+ 後者のオプションでは, さまざまな時間単位で指定することが可能です.
+ &merged;</para>
<para>&man.finger.1; が,
&man.finger.conf.5; ファイル経由で別名へ
@@ -1556,19 +1664,90 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
<para>&man.finger.1; が <filename>.pubkey</filename>
ファイルに対応しました.</para>
- <para>nsswitch 機能が NetBSD からマージされました.
- &man.nsswitch.conf.5; ファイルを作成することで,
- &man.passwd.5; や &man.group.5; といったさまざまなデータベースを,
- 通常のテキストファイル, NIS, Hesiod
- を経由して検索するように &os; を設定することが可能です.
- 従来の <filename>hosts.conf</filename> は廃止されました.</para>
+ <para>&man.fmt.1; が書き直され,
+ 従来あった数多くのバグが修正されました. &merged;</para>
- <para>RSA Security 社が RSA アルゴリズムに関する特許権を放棄したため,
- <application>OpenSSL</application> に含まれる本来の RSA
- アルゴリズム実装が標準状態で有効化されるようになり,
- 合衆国在住であるかどうかに関わらず <port>rsaref</port> port および
- <filename>librsaUSA</filename>, <filename>librsaINTL</filename>
- を使用する必要がなくなりました.
+ <para>書式指定文字列の一貫性をチェックする関数
+ &man.fmtcheck.3; が新たに追加されました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.fsck.8; が,
+ フォアグラウンドチェック (<option>-F</option>)
+ およびバックグラウンドチェック (<option>-B</option>) に対応しました.
+ &man.fsck.8; は従来, ファイルシステムをマウントする前に実行され,
+ 実行終了時点でチェックがすべて完了していましたが,
+ バックグラウンドチェックが利用できる場合, &man.fsck.8; は
+ 2 回実行されます.
+ 最初の実行は従来と同様の時点, つまりファイルシステムがマウントされる前に,
+ バックグラウンドチェックが不可能なすべてのファイルシステムに対して
+ <option>-F</option> オプションフラグが指定された形で実行されます.
+ そしてもう一度, システムがマルチユーザモードに移行してから
+ バックグラウンドチェックが可能なすべてのファイルシステムに対して
+ <option>-B</option> オプションフラグが指定された形で実行されます.
+ バックグラウンドチェックはフォアグラウンドチェックと異なり非同期で実行されるため,
+ チェック中に他のシステム動作も並行して処理することが可能です.
+ この機能を起動時に有効化するかどうかは,
+ &man.rc.conf.5; の
+ <varname>background_fsck</varname> オプションで制御できます.</para>
+
+ <para>&man.fsck.ffs.8; は <literal>SIGINFO</literal>
+ シグナル (通常, tty から control-T を押下することで発生します)
+ を受け取った直後,
+ 現在のフェイズ番号と対応する進行状況を示す行を出力するようになりました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.fsck.ffs.8; が, <option>-B</option>
+ オプションでマウントされている FFS ファイルシステムに対する,
+ バックグラウンドでのファイルシステムチェックに対応しました
+ (これらのファイルシステムで softupdates 機能が有効化されている必要があります).
+ また <option>-F</option> オプションフラグは,
+ 指定されたファイルシステムをフォアグラウンドでチェックする必要があるかどうかを指定します.</para>
+
+ <para>MS-DOS ファイルシステムの一貫性をチェックするユーティリティ
+ &man.fsck.msdosfs.8; が新たに追加されました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.ftpd.8; に新しいオプションが追加されました.
+ 追加されたのは, 読み出し専用にする <option>-r</option> オプション,
+ <literal>EPSV</literal> を無効にする <option>-E</option> オプションです.
+ 情報漏洩を低減するための修正および,
+ コンパイル時にポート番号の範囲を設定する機能も加えられています.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.ftpd.8; に新しいオプション <option>-o</option>
+ および <option>-O</option> が追加されました.
+ <option>-o</option> はすべてのユーザ,
+ <option>-O</option> はゲストユーザに対して
+ <literal>RETR</literal> コマンドを無効化します.
+ これと <option>-A</option> オプション,
+ および適切なファイル許可属性を組み合わせることで,
+ 比較的安全なアップロード用
+ anonymous FTP サーバを構築することが可能です.</para>
+
+ <para arch="i386">&man.gdb.1; がハードウェアウォッチポイントに対応しました
+ (カーネルデバッグレジスタおよび &os; 4.0 で導入された対応コードを利用).
+ &merged;</para>
+
+ <para>新しいライブラリ関数 &man.getprogname.3;,
+ &man.setprogname.3; が追加されました.
+ これらは現在実行されているプログラムのプログラム名を操作するためのもので,
+ エラー報告ルーチンで出力に一貫性を持たせるために使用されます.
+ &merged;</para>
+
+ <para>成長型 FFS ファイルシステム &man.growfs.8; が新たに追加されました.
+ また, 既存のファイルシステムのメタ情報をダンプする
+ &man.ffsinfo.8; ユーティリティも追加されています.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.groups.1; および &man.whoami.1; シェルスクリプトは
+ &man.id.1; へ完全に統合され, 両方とも廃止されました.</para>
+
+ <para>単にエミュレーションカーネルモジュールをロードするだけの機能を持つ
+ &man.ibcs2.8;, &man.linux.8;, &man.osf1.8;, &man.svr4.8;
+ スクリプトが削除されました. 現在のカーネルモジュールシステムは,
+ それらを必要に応じて自動的に, 依存関係を満たすようロードします.</para>
+
+ <para>&man.indent.1; に新しい書式オプションがいくつか追加されました.
&merged;</para>
<para>&man.ifconfig.8;
@@ -1590,20 +1769,109 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
リストの表示は <option>-m</option> オプションを指定時に行なわれます.
&merged;</para>
- <para>&man.setproctitle.3; が
- <filename>libutil</filename> から
- <filename>libc</filename> に移動しました.
+ <para>&man.faithd.8; に対応するための &man.inetd.8; 文法が,
+ 他の BSD と互換性のあるものに変更されました.
&merged;</para>
- <para>&man.chio.1; に,
- 物理位置ではなくボリュームタグで要素を指定する機能と,
- 要素を以前の位置に戻す機能が追加されました.
+ <para>&man.inetd.8; の <literal>ident</literal>
+ プロトコル対応が整頓・更新されました.
&merged;</para>
- <para>&man.sed.1; に, 拡張正規表現に対応する
- <option>-E</option> オプションが追加されました.
+ <para>&man.inetd.8; が UNIX ドメインソケットに対応しました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.install.1; に数多くの新機能が追加されました.
+ それには既存の対象ファイルのバックアップを作成する
+ <option>-b</option> および <option>-B</option> オプション,
+ <quote>安全な</quote> (アトミックなコピー) 操作を行なう
+ <option>-S</option> オプションの追加が含まれています.
+ 標準で <option>-c</option> (コピー) オプションが有効化されるようになり,
+ <option>-D</option> (デバッグ) オプションは廃止されました.
+ また, &man.install.1; は <option>-d</option> (ディレクトリ作成)
+ オプションと <option>-C</option> (変更されたファイルのみコピー)
+ オプションが同時に指定された場合に警告を表示するようになっています.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.ipfstat.8; に &man.top.1; 風の表示を行なう
+ <option>-t</option> オプションが追加されました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>カーネル環境変数をダンプする &man.kenv.1;
+ コマンドが新たに追加されました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>Perl スクリプトだった &man.killall.1; が
+ C プログラムに変更されました.
+ そのため, <option>-m</option> オプションは
+ &man.perl.1; の正規表現文法ではなく,
+ &man.regex.3; の正規表現文法に従います.
+ &merged;</para>
+
+ <para>非 root ユーザが実行した root で SUID されたプロセスを,
+ その実行した非 root ユーザが &man.killall.1; を使って kill
+ することができるようになりました. これは
+ Perl 版の &man.killall.1; でもともと可能だった動作です.</para>
+
+ <para>新しいユーティリティ &man.kldconfig.8; が追加されました.
+ これにより,
+ カーネルモジュールの検索パスの操作を簡単に行なうことができます.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.last.1; に <option>-d</option>
+ オプションフラグが追加されました.
+ これは, ある特定の日時・時刻にログインしていたユーザの
+ <quote>スナップショット</quote> を表示します.</para>
+
+ <para>各ユーザのログイン時間を表示する
+ &man.lastlogin.8; ユーティリティが NetBSD から移植されました.
&merged;</para>
+ <para>セキュリティを向上させるため,
+ &man.ldconfig.8;
+ がディレクトリの所有者および許可属性をチェックするようになりました.
+ このチェックは <option>-i</option>
+ オプションを用いることで抑制できます.
+ &merged;</para>
+
+ <para><filename>libc</filename> が標準でスレッドセーフになりました.
+ <filename>libc_r</filename> にはスレッド関数のみが含まれています.</para>
+
+ <para>パスワード認証ハッシュライブラリを設定可能にするために
+ <filename>libcrypt</filename> と
+ <filename>libdescrypt</filename> が統合されました.
+ des ハッシュアルゴリズムをコンパイルしない指定を明示的にしていない限り,
+ md5 と des の両方のハッシュアルゴリズムが利用可能です.
+ &merged;</para>
+
+ <para><filename>libcrypt</filename> が Blowfish
+ パスワードハッシュに対応しました.
+ &merged;</para>
+
+ <para arch="i386"><filename>libdisk</filename> を用いることで,
+ <filename>boot0</filename>
+ 起動ローダのインストール時設定ができるようになりました.
+ &merged;</para>
+
+ <para><filename>libfetch</filename> が passive FTP
+ で用いる TCP ポート番号範囲の既定値が変更されました.
+ これは &man.fetch.1; の動作に影響しますが,
+ <option>-U</option>
+ オプションを使うことで従来と同じ動作をさせることが可能です.
+ &merged;</para>
+
+ <para><filename>libfetch</filename>
+ がコールバック認証に対応しました.</para>
+
+ <para><filename>libfetch</filename> が
+ <envar>HTTP_USER_AGENT</envar> 環境変数に対応しました.
+ &merged;</para>
+
+ <para><filename>libgmp</filename> が
+ <filename>libmp</filename> で置き換えられました.</para>
+
+ <para><filename>libposix1e</filename> の関数が
+ <filename>libc</filename> に統合されました.</para>
+
<para>&man.ln.1; に,
既存のファイルを上書きする前にユーザに確認を行なうようにする
<option>-i</option> オプションが追加されました.
@@ -1615,10 +1883,72 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
オプションフラグも同じ目的で使用可能です.
&merged;</para>
+ <para>&man.logger.1; から直接リモートの syslog
+ にメッセージを送信できるようになりました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.login.1; が
+ <application>PAM</application> モジュールで設定された環境変数の
+ export に対応しました.&merged;</para>
+
+ <para>&man.lpc.8; に改良が加えられました.
+ <command>lpc clean</command> は多少安全な動作をするように変更され,
+ 新しく導入された <command>lpc tclean</command> コマンドにより,
+ <command>lpc clean</command> コマンドで削除されるファイルをチェックすることができます.
+ &merged;</para>
+ <!-- kuri cp -->
<para>ユーザランド &man.ppp.8; に対して,
数多くの更新とバグ修正が加えられました.
&merged;</para>
+ <para>&man.fsck.8; ラッパが導入されました
+ これは &man.fsck.8; を (&man.mount.8; のように)
+ 異なる種類のファイルシステムに対して動作可能にするためのものです.</para>
+
+ <para>(<filename>/etc/fstab</filename> のような)
+ 複数のパス番号を扱う場合の &man.fsck.8; の動作が,
+ 複数の物理ディスクにまたがるファイルシステムを考慮したものに変更されました.</para>
+
+ <para>IP Filter が &man.rc.conf.5;
+ による起動時の設定・初期化に対応しました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.lpd.8; に新しいオプションが二つ追加されました.
+ <option>-c</option> オプションフラグは
+ すべての接続エラーのログを &man.syslogd.8; に送り,
+ <option>-W</option> オプションフラグは予約済みポート以外からの接続を許可します.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.lpd.8; の制御ファイルにおいて, 一部ですが
+ <literal>o</literal> というタイプの印刷ファイルに対応しました.
+ これは <application>MacOS</application> 10.1 で生成された
+ PostScript 形式ファイルの印刷を可能にするためのものです.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.lpr.1;, &man.lpq.1;, &man.lpd.8; に対してそれぞれ,
+ 小さな改良が加えられました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.lpr.1;, &man.lpd.8;, &man.syslogd.8;, &man.logger.1;
+ といったベースシステムに含まれるその他のネットワークユーティリティが
+ IPv6 に対応しました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>リモートプリンタのキューに対して
+ <command>lprm -</command> が動作するようになりました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.ls.1; は (対応端末上で)
+ <option>-G</option> オプションを使うことで,
+ リストのカラー表示ができるようになりました.
+ <envar>CLICOLOR</envar> 環境変数を設定することで,
+ デフォルトでカラー表示を行なうことが可能です.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.mail.1; に新しいオプション <option>-E</option> が追加されました.
+ これは本文が空のメッセージを送信しないようにするためのものです.
+ &merged;</para>
+
<para>&man.make.1; において,
<literal>:C///</literal> (正規表現置換),
<literal>:L</literal> (小文字変換),
@@ -1634,6 +1964,12 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
バッファオーバフローの可能性のある部分が修正されました.
&merged;</para>
+ <para><filename>make.conf</filename> 変数に新しく
+ <varname>CPUTYPE</varname> が追加されました.
+ これは <application>OpenSSL</application> のようなコードのコンパイル時に,
+ 特定プロセッサ用の最適化を行なうようコンパイラを制御するためのものです.
+ &merged;</para>
+
<para>&os; <filename>Makefile</filename> インフラストラクチャが
NetBSD に由来する <varname>WARNS</varname> 指示子に対応しました.
この指示子は <varname>CFLAGS</varname>
@@ -1641,17 +1977,32 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
比較的コンパイラの種類に依存しない形で制御することを可能にするものです.
&merged;</para>
- <para>&man.fsck.8; ラッパが導入されました
- これは &man.fsck.8; を (&man.mount.8; のように)
- 異なる種類のファイルシステムに対して動作可能にするためのものです.</para>
+ <para>新しいコマンド &man.mdmfs.8; が追加されました.
+ これは &man.mdconfig.8; コマンド,
+ &man.disklabel.8; コマンド,
+ &man.newfs.8; コマンド,
+ &man.mount.8; コマンドに関連するラッパで,
+ 廃止された &man.mount.mfs.8; コマンドのオプションが利用できます.</para>
- <para>(<filename>/etc/fstab</filename> のような)
- 複数のパス番号を扱う場合の &man.fsck.8; の動作が,
- 複数の物理ディスクにまたがるファイルシステムを考慮したものに変更されました.</para>
+ <para>&man.mergemaster.8; に新たな機能の追加と整頓が行なわれました.
+ クロスプラットフォームでの利用がより容易になっています.</para>
- <para>&os; ベースシステムにおける
- Perl コードのスタイルガイド &man.style.perl.7;
- が新たに追加されました.</para>
+ <para>&man.mergemaster.8; が
+ <filename>/etc/mergemaster.rc</filename>
+ ファイルを読み込むようになりました.
+ また, 必要に応じて (<command>newaliases</command> などの)
+ ユーザが実行すべきコマンドをユーザに知らせるようになっています.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.moused.8; に新しいオプション <option>-a</option> が追加されました.
+ これはマウスポインタの加速を制御するためのものです.
+ &merged;</para>
+
+ <para>侵入検知システム (IDS; intrusion-detection system)
+ への応用を容易にするため,
+ &man.mtree.8; において
+ プロトタイプの作成・検証時に除外するパス名を列挙したファイルが利用できるようになりました.
+ &merged;</para>
<para>&man.netstat.1; の <quote>使用中 (in use)</quote>
のパーセント表示量が, ネットワーク mbuf
@@ -1676,54 +2027,6 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
<option>-S</option> が追加されました.
&merged;</para>
- <para>&man.sockstat.1; に,
- <option>-c</option> および <option>-l</option>
- オプションフラグが追加されました. これはそれぞれ,
- 接続済みもしくは listen 中のソケットを一覧表示します.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.mergemaster.8; に新たな機能の追加と整頓が行なわれました.
- クロスプラットフォームでの利用がより容易になっています.</para>
-
- <para>&man.mergemaster.8; が
- <filename>/etc/mergemaster.rc</filename>
- ファイルを読み込むようになりました.
- また, 必要に応じて (<command>newaliases</command> などの)
- ユーザが実行すべきコマンドをユーザに知らせるようになっています.
- &merged;</para>
-
- <para>コンパイラが FSF が提供している
- C/C++ ランタイム初期化コードを使用するように変更されました.
- この変更によりFSF が公開しているソースとの親和性だけでなく,
- 各種 egcs および gcc の移植版が生成するコードとの互換性が向上しています.
- &merged;</para>
-
- <para>スレッドライブラリに対して,
- シグナル操作の変更, バグ修正, パフォーマンスの改良
- (システムコールスレッド切り替えの抑制を含む) が加えられました.
- &man.gdb.1; のスレッド対応も, その変更を反映して更新されています.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.chflags.1; が
- <filename>/usr/bin</filename> から
- <filename>/bin</filename> に移動しました.</para>
-
- <para><filename>&lt;sys/param.h&gt;</filename> を include する場合,
- <literal>CSMG_*</literal> マクロを使う必要がなくなりました.</para>
-
- <para>IP Filter が &man.rc.conf.5;
- による起動時の設定・初期化に対応しました.
- &merged;</para>
-
- <para>各ユーザのログイン時間を表示する
- &man.lastlogin.8; ユーティリティが NetBSD から移植されました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.last.1; に <option>-d</option>
- オプションフラグが追加されました.
- これは, ある特定の日時・時刻にログインしていたユーザの
- <quote>スナップショット</quote> を表示します.</para>
-
<para>&man.newfs.8; に write combining 機能 (訳注:
データをひとまとめにしてバス使用効率を向上させる機能)
が実装されました.
@@ -1744,142 +2047,168 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
この変更により &man.fsck.8; の性能が改善され,
フラグメンテーションが少なくなります. &merged;</para>
- <para>&man.config.8; に含まれていた数多くのバッファオーバフロー問題が修正されました.
- &merged;</para>
+ <para>NFS が IPv6 に対応しました.</para>
- <para>&man.pwd.1; に, 与えられたパス名を物理ファイルシステムのパス名に正規化する
- &man.realpath.1; プログラムの機能が統合されました.
+ <para>行番号を付加するフィルタプログラム &man.nl.1;
+ が新たに追加されました.
&merged;</para>
- <para>&man.stty.1; が新たに
- <literal>erase2</literal> コントロール文字に対応しました.
- これを用いると, たとえば
- <keycap>Delete</keycap> キーおよび
- <keycap>Backspace</keycap> キーの両方を
- erase 文字として利用することが可能になります.
- &merged;</para>
+ <para>nsswitch 機能が NetBSD からマージされました.
+ &man.nsswitch.conf.5; ファイルを作成することで,
+ &man.passwd.5; や &man.group.5; といったさまざまなデータベースを,
+ 通常のテキストファイル, NIS, Hesiod
+ を経由して検索するように &os; を設定することが可能です.
+ 従来の <filename>hosts.conf</filename> は廃止されました.</para>
- <para>単にエミュレーションカーネルモジュールをロードするだけの機能を持つ
- &man.ibcs2.8;, &man.linux.8;, &man.osf1.8;, &man.svr4.8;
- スクリプトが削除されました. 現在のカーネルモジュールシステムは,
- それらを必要に応じて自動的に, 依存関係を満たすようロードします.</para>
+ <para><application>PAM</application>
+ のアカウント管理, セション管理に対応しました.</para>
- <para>&man.top.1; が,
- tty の持つ最大の表示幅を利用するようになりました.</para>
+ <para>&man.passwd.1; および &man.pw.8; で
+ パスワードハッシュアルゴリズムを切り替えられるようになりました.
+ <filename>/etc/login.conf</filename> にある
+ <literal>passwd_format</literal> をご覧ください.
+ &merged;</para>
- <para>成長型 FFS ファイルシステム &man.growfs.8; が新たに追加されました.
- また, 既存のファイルシステムのメタ情報をダンプする
- &man.ffsinfo.8; ユーティリティも追加されています.
+ <para>&man.pax.1; に対して数多くの改良が加えられました.
+ その改良には,
+ &man.cpio.1; 機能の追加,
+ &man.tar.1; 互換機能の強化,
+ &man.gzip.1; および &man.compress.1; 機能を提供する
+ <option>-z</option> オプションおよび
+ <option>-Z</option> オプションの追加,
+ バグ修正が含まれます.</para>
+
+ <para>&man.periodic.8; の動作が
+ <filename>/etc/defaults/periodic.conf</filename> および
+ <filename>/etc/periodic.conf</filename>
+ で制御できるようになりました.
&merged;</para>
- <para>&man.indent.1; に新しい書式オプションがいくつか追加されました.
+ <para>&man.ping.8; に, 送出パケットの TTL を設定する
+ <option>-m</option> オプションが追加されました.
&merged;</para>
- <para>&man.sysinstall.8; に新しいダイアログ表示関数が導入され,
- より直観的なものになりました.
+ <para>&man.ping.8; に, パケットが返って来ない場合にビープ音を鳴らす
+ <option>-A</option> オプションが追加されました. &merged;
+ </para>
+
+ <para>&man.ppp.8; に, 新たに
+ <literal>tcpmssfixup</literal> オプションが追加されました.
+ これは送信および到着 TCP SYN パケットを調整し,
+ 最大受信セグメントサイズがインターフェイスの MTU を超えないようにします.
&merged;</para>
- <para>&man.sysinstall.8; のデフォルトのルートパーティションが,
- i386 版が 100MB, Alpha 版が 120MB にそれぞれ変更されました.</para>
+ <para>&man.ppp.8; が IPv6 に対応しました.</para>
- <para>&man.fsck.ffs.8; は <literal>SIGINFO</literal>
- シグナル (通常, tty から control-T を押下することで発生します)
- を受け取った直後,
- 現在のフェイズ番号と対応する進行状況を示す行を出力するようになりました.
+ <para>&man.pppd.8; (カーネル PPP の制御用プログラム)
+ のインストール時の許可属性が <literal>4555</literal> から <literal>4550</literal> に,
+ 所有者/グループが
+ <username>root</username><literal>:</literal><groupname>dialer</groupname>
+ に変更されました (つまり, 実行できるユーザが制限されました).
+ &man.pppd.8; を利用している場合は, グループ設定を変更する必要があります.
&merged;</para>
- <para>&man.fsck.ffs.8; が, <option>-B</option>
- オプションでマウントされている FFS ファイルシステムに対する,
- バックグラウンドでのファイルシステムチェックに対応しました
- (これらのファイルシステムで softupdates 機能が有効化されている必要があります).
- また <option>-F</option> オプションフラグは,
- 指定されたファイルシステムをフォアグラウンドでチェックする必要があるかどうかを指定します.</para>
+ <para>&man.pwd.1; に, 与えられたパス名を物理ファイルシステムのパス名に正規化する
+ &man.realpath.1; プログラムの機能が統合されました.
+ &merged;</para>
- <para>&man.fsck.8; が,
- フォアグラウンドチェック (<option>-F</option>)
- およびバックグラウンドチェック (<option>-B</option>) に対応しました.
- &man.fsck.8; は従来, ファイルシステムをマウントする前に実行され,
- 実行終了時点でチェックがすべて完了していましたが,
- バックグラウンドチェックが利用できる場合, &man.fsck.8; は
- 2 回実行されます.
- 最初の実行は従来と同様の時点, つまりファイルシステムがマウントされる前に,
- バックグラウンドチェックが不可能なすべてのファイルシステムに対して
- <option>-F</option> オプションフラグが指定された形で実行されます.
- そしてもう一度, システムがマルチユーザモードに移行してから
- バックグラウンドチェックが可能なすべてのファイルシステムに対して
- <option>-B</option> オプションフラグが指定された形で実行されます.
- バックグラウンドチェックはフォアグラウンドチェックと異なり非同期で実行されるため,
- チェック中に他のシステム動作も並行して処理することが可能です.
- この機能を起動時に有効化するかどうかは,
- &man.rc.conf.5; の
- <varname>background_fsck</varname> オプションで制御できます.</para>
+ <para>&man.rand.3; の疑似乱数生成器実装に対して,
+ 結果の乱雑さをより向上させるための改良が加えられました.</para>
- <para>MS-DOS ファイルシステムの一貫性をチェックするユーティリティ
- &man.fsck.msdosfs.8; が新たに追加されました.
+ <para>&man.rc.8; に &man.rc.conf.5;
+ 環境変数間の依存関係を処理する枠組が追加されました.
&merged;</para>
- <para>&man.lpr.1;, &man.lpd.8;, &man.syslogd.8;, &man.logger.1;
- といったベースシステムに含まれるその他のネットワークユーティリティが
- IPv6 に対応しました.
+ <para>&man.rc.8; は起動時に,
+ <filename>/var/run</filename> および
+ <filename>/var/spool/lock</filename>
+ に含まれるディレクトリでないファイルをすべて削除するようになりました.
&merged;</para>
- <para arch="i386"><filename>libdisk</filename> を用いることで,
- <filename>boot0</filename>
- 起動ローダのインストール時設定ができるようになりました.
+ <para>&man.rdist.1; がベースシステムから削除され,
+ &os; Ports Collection の
+ <port>net/44bsd-rdist</port> として用意されるようになりました.</para>
+
+ <para>&os; の &man.resolver.3; 実装が EDNS0 に対応しました.
+ これは IPv6 対応の resolver, DNS サーバとの動作に必要となるものです.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.rfork.2; の補助関数として
+ &man.rfork.thread.3; 関数が追加されました.
+ この関数を使えば,
+ 複雑なスタック置換コードを実装する必要はありません.
&merged;</para>
<para>&man.rm.1; の <option>-v</option> オプションフラグが,
削除されるファイルの完全なパス名を表示するように変更されました.</para>
- <para>&man.lpr.1;, &man.lpq.1;, &man.lpd.8; に対してそれぞれ,
- 小さな改良が加えられました.
+ <para>&man.route.8; で間接経路が変更された際,
+ ゲートウェイ経路とその変更された経路とが同じサブネットになっている場合に
+ より正確な表示が行なわれるようになりました. &merged;</para>
+
+ <para>&man.netstat.1; との互換性を高めるため,
+ &man.route.8; は
+ <literal><replaceable>net</replaceable>/<replaceable>bits</replaceable></literal>
+ という書式ではなく
+ <literal><replaceable>host</replaceable>/<replaceable>bits</replaceable></literal>
+ という書式を使うようになりました. &merged;</para>
+
+ <para>&man.route.8; が, 新たに
+ <quote>代理専用 (proxy only)</quote>
+ の公開済み ARP エントリを作成できるようになりました. &merged;</para>
+
+ <para>&man.portmap.8; が &man.rpcbind.8; に置き換えられました.</para>
+
+ <para>&man.rpcgen.1; は,
+ <filename>/usr/libexec/cpp</filename> ではなく
+ (NetBSD のように)
+ <filename>/usr/bin/cpp</filename>
+ を使うようになりました.</para>
+
+ <para>&man.rpc.lockd.8; が NetBSD から import されました.
+ このデーモンは NFS ファイルシステムにおけるロックを実現するためのものです.</para>
+
+ <para>ELF 動的リンカである &man.rtld.1; のパフォーマンスが向上しました.
&merged;</para>
- <para>&man.lpd.8; に新しいオプションが二つ追加されました.
- <option>-c</option> オプションフラグは
- すべての接続エラーのログを &man.syslogd.8; に送り,
- <option>-W</option> オプションフラグは予約済みポート以外からの接続を許可します.
+ <para>RSA Security 社が RSA アルゴリズムに関する特許権を放棄したため,
+ <application>OpenSSL</application> に含まれる本来の RSA
+ アルゴリズム実装が標準状態で有効化されるようになり,
+ 合衆国在住であるかどうかに関わらず <port>rsaref</port> port および
+ <filename>librsaUSA</filename>, <filename>librsaINTL</filename>
+ を使用する必要がなくなりました.
&merged;</para>
- <para>&man.lpd.8; の制御ファイルにおいて, 一部ですが
- <literal>o</literal> というタイプの印刷ファイルに対応しました.
- これは <application>MacOS</application> 10.1 で生成された
- PostScript 形式ファイルの印刷を可能にするためのものです.
+ <para>&man.savecore.8; にクラッシュダンプ作成後のクリアを抑制する新しいオプション
+ <option>-k</option> が追加されました.
+ またこれによりクラッシュダンプに 0
+ の連続が書かれなくなり, 容量と時間の短縮も実現します.
&merged;</para>
- <para>&man.lpc.8; に改良が加えられました.
- <command>lpc clean</command> は多少安全な動作をするように変更され,
- 新しく導入された <command>lpc tclean</command> コマンドにより,
- <command>lpc clean</command> コマンドで削除されるファイルをチェックすることができます.
+ <para>2GB 以上の RAM を搭載したマシンでも
+ &man.savecore.8; が正常に動作するようになりました.
&merged;</para>
- <para>&man.ancontrol.8; もしくは &man.wicontrol.8;
- の最初の引数が <literal>-</literal> で始まっていない場合は
- インターフェイス名と判断するようになりました.</para>
+ <para>&man.sed.1; に, 拡張正規表現に対応する
+ <option>-E</option> オプションが追加されました.
+ &merged;</para>
- <para>&man.rdist.1; がベースシステムから削除され,
- &os; Ports Collection の
- <port>net/44bsd-rdist</port> として用意されるようになりました.</para>
+ <para>ファイルシステムの Access Control Lists を管理するコマンド
+ &man.setfacl.1; および
+ &man.getfacl.1; が追加されました.</para>
- <para>&man.ppp.8; に, 新たに
- <literal>tcpmssfixup</literal> オプションが追加されました.
- これは送信および到着 TCP SYN パケットを調整し,
- 最大受信セグメントサイズがインターフェイスの MTU を超えないようにします.
+ <para>&man.setproctitle.3; が
+ <filename>libutil</filename> から
+ <filename>libc</filename> に移動しました.
&merged;</para>
- <para>&man.ppp.8; が IPv6 に対応しました.</para>
-
- <para>パスワード認証ハッシュライブラリを設定可能にするために
- <filename>libcrypt</filename> と
- <filename>libdescrypt</filename> が統合されました.
- des ハッシュアルゴリズムをコンパイルしない指定を明示的にしていない限り,
- md5 と des の両方のハッシュアルゴリズムが利用可能です.
+ <para>&man.sockstat.1; に,
+ <option>-c</option> および <option>-l</option>
+ オプションフラグが追加されました. これはそれぞれ,
+ 接続済みもしくは listen 中のソケットを一覧表示します.
&merged;</para>
- <para>&man.passwd.1; および &man.pw.8; で
- パスワードハッシュアルゴリズムを切り替えられるようになりました.
- <filename>/etc/login.conf</filename> にある
- <literal>passwd_format</literal> をご覧ください.
+ <para>&man.split.1; が 2GB を超えるファイルの分割に対応しました.
&merged;</para>
<para><filename>&lt;sys/select.h&gt;</filename> を
@@ -1888,16 +2217,19 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
<filename>&lt;sys/selinfo.h&gt;</filename>
に移動しました.</para>
- <para>&man.syslogd.8; が新たに,
- ログを <filename>/dev/console</filename> に出力する
- <literal>LOG_CONSOLE</literal> ファシリティ
- (標準設定では無効) に対応しました.
+ <para>&man.stty.1; が新たに
+ <literal>erase2</literal> コントロール文字に対応しました.
+ これを用いると, たとえば
+ <keycap>Delete</keycap> キーおよび
+ <keycap>Backspace</keycap> キーの両方を
+ erase 文字として利用することが可能になります.
&merged;</para>
- <para>&man.rpcgen.1; は,
- <filename>/usr/libexec/cpp</filename> ではなく
- (NetBSD のように)
- <filename>/usr/bin/cpp</filename>
+ <para>&os; ベースシステムにおける
+ Perl コードのスタイルガイド &man.style.perl.7;
+ が新たに追加されました.</para>
+
+ <para>&man.su.1; が認証に <application>PAM</application>
を使うようになりました.</para>
<para>起動時の &man.syscons.4;
@@ -1906,36 +2238,6 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
で行なうように変更されました.
&merged;</para>
- <para>&man.burncd.8; に, マルチセションモードに対応するためのオプション
- <option>-m</option> が追加されました
- (デフォルト動作ではシングルセションでディスクをクローズします).
- また, イメージファイルのリストが格納されたファイルを指定するための
- <option>-l</option> オプションも追加されています
- (ファイル名 <filename>-</filename> を指定することで標準入力
- <literal>stdin</literal> を使用することが可能)
- &merged;</para>
-
- <para>&man.burncd.8; が新しくディスクアトワンス
- (Disk At Once; DAO) モードに対応しました.
- オプション <option>-d</option>
- でこのモードを選ぶことが可能です.</para>
-
- <para>&man.dmesg.8; へ,
- &man.syslogd.8; の記録および <filename>/dev/console</filename>
- の出力が含まれているメッセージバッファ全体を表示するための
- オプション <option>-a</option> が追加されました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.cdcontrol.1; のデフォルトデバイスが
- <envar>CDROM</envar> という環境変数で設定できるようになりました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.cdcontrol.1; が新たに,
- 音楽 CD 再生時に指定した数だけ前後のトラックへ移動するためのコマンド,
- <literal>next</literal> および <literal>prev</literal>
- に対応しました.
- &merged;</para>
-
<para>&man.sysctl.8; が新たに, 変数名のみを表示するためのオプション
<option>-N</option> に対応しました.
&merged;</para>
@@ -1948,41 +2250,55 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
オプションは必要性がないため削除されました.
&merged;</para>
+ <para>&man.sysinstall.8; が, バイナリアップグレードの際に
+ <filename>/etc/mail</filename> をきちんと保存するようになりました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.sysinstall.8; に新しいダイアログ表示関数が導入され,
+ より直観的なものになりました.
+ &merged;</para>
+
+ <para>&man.sysinstall.8; のデフォルトのルートパーティションが,
+ i386 版が 100MB, Alpha 版が 120MB にそれぞれ変更されました.</para>
+
<para>インストール手順を単純化するため,
&man.sysinstall.8; が
<filename>/usr/sbin</filename> に移動しました.
&man.sysinstall.8; のマニュアルページも,
他のユーティリティと同様の方法でインストールされるようになっています.</para>
- <para>&man.config.8; で本来エラーとなるべきだったさまざまな警告が,
- 適切な終了コードを持った致命的なエラーに置き換えられました.
- これは <literal>make buildkernel</literal>
- において致命的なエラーが無視されてしまうこと,
- またユーザがエラーに気付かず不正なカーネルを構築してしまうことを防ぐためのものです.
+ <para>&man.syslogd.8; に新たなオプション
+ <option>-n</option> が追加されました.
+ これは syslog 要求に対する DNS 問い合わせを抑制します.
&merged;</para>
- <para><filename>libc</filename> が標準でスレッドセーフになりました.
- <filename>libc_r</filename> にはスレッド関数のみが含まれています.</para>
+ <para>&man.syslogd.8; が新たに,
+ ログを <filename>/dev/console</filename> に出力する
+ <literal>LOG_CONSOLE</literal> ファシリティ
+ (標準設定では無効) に対応しました.
+ &merged;</para>
- <para>&man.find.1; に新しいオプション <option>-empty</option> が追加されました.
- これはファイルもしくはディレクトリが空の場合に真を返します.
+ <para>&man.syslogd.8; に新しく <option>-b</option> オプションが追加されました.
+ これは &man.syslogd.8; を,
+ 利用可能なすべてのアドレスではなく指定アドレスへ bind させるためのものです.</para>
+
+ <para>&man.tail.1; が 2GB を超えるファイルの処理に対応しました.
&merged;</para>
- <para>&man.find.1; に以下の新しいオプションが追加されました.
- <option>-iname</option> および <option>-ipath</option> は
- 大文字小文字を区別しないマッチングを行ない,
- <option>-regexp</option> および <option>-iregexp</option>
- 正規表現マッチングを行ないます.
- <option>-E</option>
- オプションを使うことで拡張正規表現を用いることも可能になっています.
+ <para>&man.tar.1; が <varname>TAR_RSH</varname>
+ 環境変数に対応しました.
+ これは主に,
+ 転送手段として &man.ssh.1; を利用できるようにするためのものです.
&merged;</para>
- <para>&man.find.1; にファイルのタイムスタンプを比較するための新しいオプション
- <option>-anewer</option>,
- <option>-cnewer</option>, <option>-mnewer</option>,
- <option>-okdir</option>, <option>-newer[acm][acmt]</option>
- が追加されました.
- 後者のオプションでは, さまざまな時間単位で指定することが可能です.
+ <para>&man.telnet.1; が標準で autologin と暗号化に対応しました.
+ また, 暗号化を抑制するオプション <option>-y</option>
+ も追加されています.</para>
+
+ <para>&man.telnet.1; に新しいオプション
+ <option>-u</option> が追加されました.
+ これは UNIX ドメイン (<literal>AF_UNIX</literal>)
+ ソケットへの接続を可能にするものです.
&merged;</para>
<para>&man.tftpd.8; に新しいオプション <option>-c</option> および
@@ -2000,191 +2316,42 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
<application>TFTP</application>
を使ってイメージから起動するために必要となるものです.</para>
- <para>&man.vidcontrol.1; に新しいオプション <option>-g</option>
- が追加されました. これは
- <literal>VESA_800x600</literal> ラスタテキストモードにおいて,
- テキストサイズを指定するためのものです.
- &merged;</para>
-
- <para>セキュリティを向上させるため,
- &man.ldconfig.8;
- がディレクトリの所有者および許可属性をチェックするようになりました.
- このチェックは <option>-i</option>
- オプションを用いることで抑制できます.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.rfork.2; の補助関数として
- &man.rfork.thread.3; 関数が追加されました.
- この関数を使えば,
- 複雑なスタック置換コードを実装する必要はありません.
- &merged;</para>
-
- <para>国際化対応のために非常に多くの追加が行なわれました.
- &os; は今回,
- <literal>LC_MONETARY</literal>,
- <literal>LC_NUMERIC</literal>, および
- <literal>LC_MESSAGES</literal>
- の各カテゴリのロケールに完全対応しています.
- また多くのアプリケーションが,
- この対応を反映するように更新されています.</para>
-
- <para>X11R6 や他の UNIX 系 OS との互換性を高めるため,
- ロケール名の変更が行なわれました.
- たとえば <literal>en_US.ISO_8859-1</literal> は
- <literal>en_US.ISO8859-1</literal> に変わっています.
- これに対する後方互換性は <filename>/etc/locale.alias</filename>
- に含まれるエントリによって提供されています.</para>
-
- <para>&os; 4-STABLE との互換性を提供する
- <filename>compat4x</filename> 配布物が追加されました.</para>
-
- <para><filename>compat3x</filename> 配布物が更新され,
- &os; 3.5.1-RELEASE のライブラリが含まれるようになりました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.savecore.8; にクラッシュダンプ作成後のクリアを抑制する新しいオプション
- <option>-k</option> が追加されました.
- またこれによりクラッシュダンプに 0
- の連続が書かれなくなり, 容量と時間の短縮も実現します.
- &merged;</para>
-
- <para>2GB 以上の RAM を搭載したマシンでも
- &man.savecore.8; が正常に動作するようになりました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.tar.1; が <varname>TAR_RSH</varname>
- 環境変数に対応しました.
- これは主に,
- 転送手段として &man.ssh.1; を利用できるようにするためのものです.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.disklabel.8; のパーティションサイズとして,
- 従来のセクタ数だけでなくキロバイト, メガバイト,
- ギガバイトという表現が新たに使用できるようになりました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.rand.3; の疑似乱数生成器実装に対して,
- 結果の乱雑さをより向上させるための改良が加えられました.</para>
-
- <para>&man.login.1; が
- <application>PAM</application> モジュールで設定された環境変数の
- export に対応しました.&merged;</para>
-
- <para><application>PAM</application>
- のアカウント管理, セション管理に対応しました.</para>
-
- <para>&man.su.1; が認証に <application>PAM</application>
- を使うようになりました.</para>
-
- <para>&man.wall.1; に新しいオプション <option>-g</option> が追加されました.
- これは指定したグループに属するユーザ全員にメッセージを送ります. &merged;</para>
-
- <para><filename>make.conf</filename> 変数に新しく
- <varname>CPUTYPE</varname> が追加されました.
- これは <application>OpenSSL</application> のようなコードのコンパイル時に,
- 特定プロセッサ用の最適化を行なうようコンパイラを制御するためのものです.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.ipfstat.8; に &man.top.1; 風の表示を行なう
- <option>-t</option> オプションが追加されました.
- &merged;</para>
-
- <para><filename>/usr/src/share/examples/BSD_daemon/</filename> に
- スケーラブルな Beastie 画像が追加されました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.dump.8; が, 下位階層に対して
- <literal>nodump</literal> フラグの継承を行なうようになりました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.dump.8; の <option>-T</option> オプションが,
- 後続するオプションを余計に無効化してしまっていた問題が修正されました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.dump.8; に新しいオプション <option>-D</option> が追加されました.
- これにより <filename>/etc/dumpdates</filename>
- ファイルパスの変更が可能になります.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.split.1; が 2GB を超えるファイルの分割に対応しました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.tail.1; が 2GB を超えるファイルの処理に対応しました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.units.1; に対していくつかの更新とバグ修正が加えられました.
- &merged;</para>
-
- <para>数多くのマニュアルページに対して,
- 内容および組版用マークアップの改訂が行なわれました.
- &merged;</para>
-
- <para>リモートプリンタのキューに対して
- <command>lprm -</command> が動作するようになりました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.ftpd.8; に新しいオプションが追加されました.
- 追加されたのは, 読み出し専用にする <option>-r</option> オプション,
- <literal>EPSV</literal> を無効にする <option>-E</option> オプションです.
- 情報漏洩を低減するための修正および,
- コンパイル時にポート番号の範囲を設定する機能も加えられています.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.ping.8; に, 送出パケットの TTL を設定する
- <option>-m</option> オプションが追加されました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.ping.8; に, パケットが返って来ない場合にビープ音を鳴らす
- <option>-A</option> オプションが追加されました. &merged;
- </para>
-
<para>Transport Independent RPC
(<application>TI-RPC</application>) が import されました.</para>
- <para>&man.portmap.8; が &man.rpcbind.8; に置き換えられました.</para>
-
- <para>NFS が IPv6 に対応しました.</para>
-
- <para>&man.rpc.lockd.8; が NetBSD から import されました.
- このデーモンは NFS ファイルシステムにおけるロックを実現するためのものです.</para>
-
- <para>&man.rc.8; に &man.rc.conf.5;
- 環境変数間の依存関係を処理する枠組が追加されました.
+ <para><envar>TMPDIR</envar> を用いて
+ &man.tmpnam.3; における一時ファイルの場所を指定できるようになりました.
&merged;</para>
- <para>&man.rc.8; は起動時に,
- <filename>/var/run</filename> および
- <filename>/var/spool/lock</filename>
- に含まれるディレクトリでないファイルをすべて削除するようになりました.
- &merged;</para>
+ <para>&man.top.1; が,
+ tty の持つ最大の表示幅を利用するようになりました.</para>
- <para>ファイルシステムの Access Control Lists を管理するコマンド
- &man.setfacl.1; および
- &man.getfacl.1; が追加されました.</para>
+ <para>&man.touch.1; に新しいオプション <option>-h</option> が追加されました.
+ これはコマンドの作用をシンボリックリンクのリンク先ではなく,
+ リンクそのものに対して行なうことを指定するものです.</para>
- <para><filename>libfetch</filename> が passive FTP
- で用いる TCP ポート番号範囲の既定値が変更されました.
- これは &man.fetch.1; の動作に影響しますが,
- <option>-U</option>
- オプションを使うことで従来と同じ動作をさせることが可能です.
+ <para>ファイルを指定した長さに切り詰めたり,
+ 拡張したりするための &man.truncate.1;
+ ユーティリティが新たに追加されました.
&merged;</para>
- <para><filename>libfetch</filename>
- がコールバック認証に対応しました.</para>
-
- <para><filename>libfetch</filename> が
- <envar>HTTP_USER_AGENT</envar> 環境変数に対応しました.
+ <para>&os; コンソールがウクライナ語に対応しました.
&merged;</para>
- <para>&man.ata.4; ドライバの動作を制御するコマンド
- &man.atacontrol.8; が追加されました.</para>
+ <para>&man.cu.1; と &man.rmail.8; を除いて,
+ <application>UUCP</application> は
+ ベースシステムから削除されました.
+ <application>UUCP</application> の残りの部分は Ports Collection
+ の <port>net/freebsd-uucp</port> にあります.</para>
- <para><filename>libcrypt</filename> が Blowfish
- パスワードハッシュに対応しました.
+ <para>&man.units.1; に対していくつかの更新とバグ修正が加えられました.
&merged;</para>
- <para><filename>libposix1e</filename> の関数が
- <filename>libc</filename> に統合されました.</para>
+ <para>&man.vidcontrol.1; に新しいオプション <option>-g</option>
+ が追加されました. これは
+ <literal>VESA_800x600</literal> ラスタテキストモードにおいて,
+ テキストサイズを指定するためのものです.
+ &merged;</para>
<para>&man.vidcontrol.1; において,
フォントロード時のフォントサイズ指定を省略できるようになりました.
@@ -2205,92 +2372,15 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
履歴バッファの大きさを設定することが可能です.
&merged;</para>
- <para>devinfo というデバイスツリーとリソース使用状況を表示する簡単なツールが追加されました.</para>
-
- <para>書式指定文字列の一貫性をチェックする関数
- &man.fmtcheck.3; が新たに追加されました.
- &merged;</para>
-
- <para>行番号を付加するフィルタプログラム &man.nl.1;
- が新たに追加されました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.c89.1; がシェルスクリプトからバイナリ実行ファイルに置き換えられ,
- いくつかあった小さなバグが修正されました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.pax.1; に対して数多くの改良が加えられました.
- その改良には,
- &man.cpio.1; 機能の追加,
- &man.tar.1; 互換機能の強化,
- &man.gzip.1; および &man.compress.1; 機能を提供する
- <option>-z</option> オプションおよび
- <option>-Z</option> オプションの追加,
- バグ修正が含まれます.</para>
-
- <para>&os; コンソールがウクライナ語に対応しました.
- &merged;</para>
-
- <para>ELF 動的リンカである &man.rtld.1; のパフォーマンスが向上しました.
- &merged;</para>
-
- <para>フロッピーディスクからデータを読み出すためのプログラム
- &man.fdread.1; が新たに追加されました.
- これは &man.fdwrite.1; と対になるもので,
- 異常のあるメディアからデータを取り出す手段を提供し,
- 複雑な手順で &man.dd.1; を実行しなくて済むようにする目的で設計されています.</para>
-
- <para>&man.xargs.1; に新しいオプション <option>-J</option>
- <replaceable>replstr</replaceable> が追加されました.
- これは標準入力から読み込まれたデータをコマンドライン引数の最後ではなく,
- 指定した点に挿入するように制御するためのものです.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.apmd.8; に新しい設定指示子
- <literal>apm_battery</literal> が追加され,
- バッテリレベルのモニタリング機能および,
- バッテリ残量のパーセント量や残り時間を基準としたコマンドの実行が可能になりました.
- 指定方法は
- <filename>/etc/apmd.conf</filename> にあるコメントアウトされた例をご覧ください.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.telnet.1; が標準で autologin と暗号化に対応しました.
- また, 暗号化を抑制するオプション <option>-y</option>
- も追加されています.</para>
-
- <para>&man.telnet.1; に新しいオプション
- <option>-u</option> が追加されました.
- これは UNIX ドメイン (<literal>AF_UNIX</literal>)
- ソケットへの接続を可能にするものです.
- &merged;</para>
-
<para>&man.vinum.8; のストライプサイズの既定値が
256KB から 279KB に変更されました.
これは各ストライプに対してスーパブロックを均等に割り振るためです.</para>
- <para>&man.chown.8; が <option>-R</option> オプションなしで
- 実行された場合に,
- コマンドライン引数で指定されたシンボリックリンクを正しく辿るようになりました.</para>
-
- <para>&man.chown.8; におけるユーザとグループの区切り文字に
- <literal>.</literal> を使うことができなくなりました.
- これは <literal>.</literal> を含むユーザ名に対応するためです.</para>
-
- <para>&man.chmod.1; に新しいオプション
- <option>-h</option> が追加されました.
- これはシンボリックリンクの許可属性の変更に対応するものです.</para>
+ <para>&man.wall.1; に新しいオプション <option>-g</option> が追加されました.
+ これは指定したグループに属するユーザ全員にメッセージを送ります. &merged;</para>
- <para>&man.install.1; に数多くの新機能が追加されました.
- それには既存の対象ファイルのバックアップを作成する
- <option>-b</option> および <option>-B</option> オプション,
- <quote>安全な</quote> (アトミックなコピー) 操作を行なう
- <option>-S</option> オプションの追加が含まれています.
- 標準で <option>-c</option> (コピー) オプションが有効化されるようになり,
- <option>-D</option> (デバッグ) オプションは廃止されました.
- また, &man.install.1; は <option>-d</option> (ディレクトリ作成)
- オプションと <option>-C</option> (変更されたファイルのみコピー)
- オプションが同時に指定された場合に警告を表示するようになっています.
- &merged;</para>
+ <para>Perl スクリプトだった &man.which.1; が
+ C プログラムに変更されました.</para>
<para>&man.whois.1; は, IP アドレスの問い合わせを
ARIN に送るように変更されました.
@@ -2299,138 +2389,48 @@ hw.pcic.irq="0"</programlisting>
参照する場合には, 適切なサーバに再問い合わせが行なわれます.
&merged;</para>
- <para>&man.fmt.1; が書き直され,
- 従来あった数多くのバグが修正されました. &merged;</para>
-
- <para>&man.df.1; に新しいオプション <option>-l</option> が追加されました.
- これはローカルにマウントされたファイルシステムの情報のみを表示します.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.faithd.8; に対応するための &man.inetd.8; 文法が,
- 他の BSD と互換性のあるものに変更されました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.inetd.8; の <literal>ident</literal>
- プロトコル対応が整頓・更新されました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.inetd.8; が UNIX ドメインソケットに対応しました.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.du.1; に新しいオプション <option>-I</option> が追加されました.
- これは指定されたシェルグロブにマッチするファイル・サブディレクトリを無視するためのものです.
- &merged;</para>
-
- <para>&os; の &man.resolver.3; 実装が EDNS0 に対応しました.
- これは IPv6 対応の resolver, DNS サーバとの動作に必要となるものです.
- &merged;</para>
-
- <para>&man.col.1; に新しいオプション
- <option>-p</option> が追加されました.
- これは不明なコントロールシーケンスを処理せずに通過させるためのものです.
- &merged;</para>
-
- <para>新しいコマンド &man.mdmfs.8; が追加されました.
- これは &man.mdconfig.8; コマンド,
- &man.disklabel.8; コマンド,
- &man.newfs.8; コマンド,
- &man.mount.8; コマンドに関連するラッパで,
- 廃止された &man.mount.mfs.8; コマンドのオプションが利用できます.</para>
-
- <para>新しいライブラリ関数 &man.getprogname.3;,
- &man.setprogname.3; が追加されました.
- これらは現在実行されているプログラムのプログラム名を操作するためのもので,
- エラー報告ルーチンで出力に一貫性を持たせるために使用されます.
- &merged;</para>
-
- <para>新しいユーティリティ &man.kldconfig.8; が追加されました.
- これにより,
- カーネルモジュールの検索パスの操作を簡単に行なうことができます.
+ <para>&man.xargs.1; に新しいオプション <option>-J</option>
+ <replaceable>replstr</replaceable> が追加されました.
+ これは標準入力から読み込まれたデータをコマンドライン引数の最後ではなく,
+ 指定した点に挿入するように制御するためのものです.
&merged;</para>
- <para>&man.moused.8; に新しいオプション <option>-a</option> が追加されました.
- これはマウスポインタの加速を制御するためのものです.
+ <para>コンパイラが FSF が提供している
+ C/C++ ランタイム初期化コードを使用するように変更されました.
+ この変更によりFSF が公開しているソースとの親和性だけでなく,
+ 各種 egcs および gcc の移植版が生成するコードとの互換性が向上しています.
&merged;</para>
- <para arch="i386">&man.fdisk.8; は,
- コマンドラインに何も指定されていなければデバイスを検索せずに,
- ルートデバイスからデフォルトデバイス名を解決するようになりました.</para>
-
- <para>&man.mail.1; に新しいオプション <option>-E</option> が追加されました.
- これは本文が空のメッセージを送信しないようにするためのものです.
+ <para>スレッドライブラリに対して,
+ シグナル操作の変更, バグ修正, パフォーマンスの改良
+ (システムコールスレッド切り替えの抑制を含む) が加えられました.
+ &man.gdb.1; のスレッド対応も, その変更を反映して更新されています.
&merged;</para>
- <para>&man.route.8; で間接経路が変更された際,
- ゲートウェイ経路とその変更された経路とが同じサブネットになっている場合に
- より正確な表示が行なわれるようになりました. &merged;</para>
-
- <para>&man.netstat.1; との互換性を高めるため,
- &man.route.8; は
- <literal><replaceable>net</replaceable>/<replaceable>bits</replaceable></literal>
- という書式ではなく
- <literal><replaceable>host</replaceable>/<replaceable>bits</replaceable></literal>
- という書式を使うようになりました. &merged;</para>
-
- <para>&man.route.8; が, 新たに
- <quote>代理専用 (proxy only)</quote>
- の公開済み ARP エントリを作成できるようになりました. &merged;</para>
+ <para>国際化対応のために非常に多くの追加が行なわれました.
+ &os; は今回,
+ <literal>LC_MONETARY</literal>,
+ <literal>LC_NUMERIC</literal>, および
+ <literal>LC_MESSAGES</literal>
+ の各カテゴリのロケールに完全対応しています.
+ また多くのアプリケーションが,
+ この対応を反映するように更新されています.</para>
- <para><envar>TMPDIR</envar> を用いて
- &man.tmpnam.3; における一時ファイルの場所を指定できるようになりました.
- &merged;</para>
+ <para>X11R6 や他の UNIX 系 OS との互換性を高めるため,
+ ロケール名の変更が行なわれました.
+ たとえば <literal>en_US.ISO_8859-1</literal> は
+ <literal>en_US.ISO8859-1</literal> に変わっています.
+ これに対する後方互換性は <filename>/etc/locale.alias</filename>
+ に含まれるエントリによって提供されています.</para>
- <para>&man.pppd.8; (カーネル PPP の制御用プログラム)
- のインストール時の許可属性が <literal>4555</literal> から <literal>4550</literal> に,
- 所有者/グループが
- <username>root</username><literal>:</literal><groupname>dialer</groupname>
- に変更されました (つまり, 実行できるユーザが制限されました).
- &man.pppd.8; を利用している場合は, グループ設定を変更する必要があります.
+ <para><filename>/usr/src/share/examples/BSD_daemon/</filename> に
+ スケーラブルな Beastie 画像が追加されました.
&merged;</para>
- <para>&man.ftpd.8; に新しいオプション <option>-o</option>
- および <option>-O</option> が追加されました.
- <option>-o</option> はすべてのユーザ,
- <option>-O</option> はゲストユーザに対して
- <literal>RETR</literal> コマンドを無効化します.
- これと <option>-A</option> オプション,
- および適切なファイル許可属性を組み合わせることで,
- 比較的安全なアップロード用
- anonymous FTP サーバを構築することが可能です.</para>
-
- <para>&man.daemon.3; へのコマンドラインインターフェイスを提供する
- &man.daemon.8; プログラムが新しく追加されました.
- &man.daemon.8; は自身を制御端末から切り離し,
- コマンドラインで指定されたプログラムを実行します.
- これは任意のプログラムをデーモンとして実行させることを可能にします.</para>
-
- <para>&man.syslogd.8; に新しく <option>-b</option> オプションが追加されました.
- これは &man.syslogd.8; を,
- 利用可能なすべてのアドレスではなく指定アドレスへ bind させるためのものです.</para>
-
- <para>&man.cat.1; が新しく UNIX ドメインソケットの読み出しに対応しました.
+ <para>数多くのマニュアルページに対して,
+ 内容および組版用マークアップの改訂が行なわれました.
&merged;</para>
- <para>&man.groups.1; および &man.whoami.1; シェルスクリプトは
- &man.id.1; へ完全に統合され, 両方とも廃止されました.</para>
-
- <para>&man.touch.1; に新しいオプション <option>-h</option> が追加されました.
- これはコマンドの作用をシンボリックリンクのリンク先ではなく,
- リンクそのものに対して行なうことを指定するものです.</para>
-
- <para>&man.edquota.8; に新しいオプション <option>-f</option>
- が追加されました. これは (オプション <option>-p</option>
- で指定される) quota プロトタイプの設定対象を,
- 一つのファイルシステムに限定するために使われます.</para>
-
- <para><filename>libgmp</filename> が
- <filename>libmp</filename> で置き換えられました.</para>
-
- <para>&man.cu.1; と &man.rmail.8; を除いて,
- <application>UUCP</application> は
- ベースシステムから削除されました.
- <application>UUCP</application> の残りの部分は Ports Collection
- の <port>net/freebsd-uucp</port> にあります.</para>
-
<sect3>
<title>寄贈ソフトウェア</title>
OpenPOWER on IntegriCloud